2009年

11月

27日

「博多かつお菜」~消えゆく伝統野菜~

  枕詞に「博多」のついた名物は数多く、稀少ですが野菜にもあります。

 

「かつお菜があるけん博多たい」とは言いませんばってん、

博多の雑煮、かつお菜がなくては語れません。

「勝つ」に通じることから縁起を担ぎ、正月にふさわしい野菜とされ、

年末年始は市場でも商店街でも引っ張りだこという人気者。

出汁が良く出ることから「鰹魚菜」・「勝女菜」とも称され、

語呂合わせの良い野菜なのですぞ。
 

 

 されど、皆様から「ちやほや」されるのはこのときだけ。

年末年始以外は見向きもされず、寂しい日々というのが現実。

 

今日では、作付面積は約二町三反余り(約2万3,000㎡)、

生産者も十名前後というのが実情。

 

使う用途が雑煮だけに限られ、12月から2月までが出荷時期と限定されており、

消費が激減するのは伝統野菜の宿命なのかもしれません。

 

 葉を一枚、一枚かいで収穫する独特の方法、ちぢれた葉、

やや苦い大人の味」など、 灰汁と個性は強烈。

「おひたしや油いため」など簡単な調理でなかなかうまいのに、

なぜか普段使いされません。雑煮御用達という印象が強すぎるのでしょう。

 

 

 そんなこんなで、今やかつお菜は風前の灯。

「生産が先か、消費が先か」という「鶏と卵」論争をしても始まりません。

 

どうすれば良いのか。

 

 

 そこで、紳士淑女の皆様にお願い。

「ひと・もの・かねをあまり使わないエコ作戦」に手を貸していただ きたい。

 

 

 なーに、簡単、簡単。名づけて「かつお菜ください!」作戦。

 

食事に行ったときはかつお菜の料理を注文。

「かつお菜を使った野菜料理を一品」とオーダーすること。

自宅で一週間に一度はかつお菜の料理を食べる。

 

最寄りの店でかつお菜を置いていない場合がありますね。

ここがミソですぞ。

 

ちゃんと、「かつお菜が欲しーい。来週でもいいから、ネ」と

やんわりと店の人に伝えてください。

これでOK。ぜひ、ぜひ、実行してみてください。

  

文責:福岡大同青果(株) 営業促進部 部長 寺田秀三

福岡大同青果(株)は福岡市中央卸売市場青果市場の卸売会社で、農林水産大臣から卸売業務の許可を受けています。福岡市場の開設者は福岡市役所。取扱金額は約560億円、数量は約30万トン。福岡都市圏の約220万人へ青果物を供給する市場です。

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コメント: 9
  • #1

    谷口由美 (火曜日, 01 12月 2009 20:31)

    今年の3月までベジコミ福岡でお世話になっておりました。
    現在、札幌に在住していまして、ベジコミ札幌で活動させていただいています。
    12月9日にベジフルメンバーズ札幌で「九州のお正月を体感!~博多雑煮の試食とがめ煮(筑前煮)の実習」と題しまして講座をします。
    http://vf.way-nifty.com/vmc/2009/10/post-0931.html
    もちろん博多雑煮にかかせない「カツオ菜」を福岡から取り寄せて、皆さんにご紹介します。おひたしとお雑煮で食べていただこうと思っています!
    せっかくの博多の伝統野菜ですのでお正月だけでなく食して、また全国の皆さんにも知っていただけるようになるとよいですね(*^^)

  • #2

    小西良依 (火曜日, 08 12月 2009 08:54)

    谷口さま

    動き始めたばかりのHPへ初コメントありがとうございます!

    博多雑煮とがめ煮!!素敵な講座ですね!!
    谷口さまの北海道でのご活躍、それにかつお菜を広めてくださってとても嬉しいです。
    今後ともどうぞよろしくお願いします。



  • #3

    クリス (金曜日, 02 3月 2012 01:06)

    福井県に住んでいます。
    今年、はじめてかつお菜を食べました。
    実家の父(佐賀県伊万里出身)が親戚に頼んで種を送ってもらい、石川県(実家)で育てたものです。

    雑煮にして食べましたが、美味しかったです。
    で、苗をプランターで分けて貰い食べています。菜の花が出来たら種を撮って増やしたい^^。

    自分は一人暮らしの上無精者なので食べ方はシンプルにラーメンや焼きそばに、炒めものにと普通の青菜代わりに使ってますが、結構美味しいです。独特の風味が逆に良いアクセントだと思うんですが…どうしてそちらでは日常使わないのかな??

    もったいないと思います。

    他の野菜よりも栄養価が高そうな気がするのですが(気のせい?)成分を調べて高ければ健康志向の人を中心にヒットすると思いますよ!

  • #4

    芝小路晴子 (土曜日, 14 4月 2012 23:10)

    はじめまして。東京で生まれ育った者です。
    昨日初めて福岡に伺いました。そして、友人がやっているアートプロジェクトを観に大宰府天満宮に行きました。
    西鉄太宰府駅に降り立つと、改札口の前に小さな市が出ていて、「かつお菜」という初めて聞く名前の野菜を目にし、写真に撮ってきました。
    東京に戻り、ネットで調べたところ、貴方のホームページにたどり着きました。
    そして、消費が激減している伝統ある食材であることを知りました。
    地域の方々のくらしの歴史や文化が詰まっている大切な財産だと思います。
    ぜひぜひ大切にしていただきたいと思い、突然で失礼かと思いましたが、コメントさせていただきました。
    かつお菜ください大作戦、応援しております。

  • #5

    鶴田郁夫 (月曜日, 31 12月 2012 01:02)

    79歳男性です。福岡育ち、横浜に住んで50年お雑煮は妻が毎年作ってくれますが、かつお菜でなくほーれん草なので物足りません。かつお菜を毎年食べられたらいいなと思いました。このホームページで納得しました。八百屋、スーパーで頼んでみます。

  • #6

    久保ゆりか (土曜日, 12 1月 2013 22:17)

    クリス様
    コメント有難うございます。
    かつお菜を育てていらっしゃるのですね!
    とても嬉しいです!!

    かつお菜の一番好きな食べ方は炒め物なんです。
    さっと炒めると緑色が引き立ち、味も濃厚で美味しいお野菜ですよね。
    私もかつお菜を家庭菜園で育てておりますが、地元ではお雑煮の具というイメージが強いようです。
    多くの方に食べていただけるようにコミュニティイベントとしてもかつお菜を取り上げておりますが、まだまだ一部しか浸透しきれていないようです。
    継続的に博多かつお菜を盛り上げていけるように取り組んでいきたいと思います。

  • #7

    久保ゆりか (土曜日, 12 1月 2013 22:23)

    芝小路晴子様

    応援メッセージ有難うございます。
    お雑煮の具として欠かせないかつお菜は、特に年末は大人気のお野菜です。
    いいだしが出るので、お雑煮以外でもとても美味しいので、炒め物、煮物、スープ等、万能に使えます。
    地域の方々のくらしの歴史や文化が詰まっている大切な財産である伝統野菜「かつお菜」をもっと食卓に並べていただけるよう、コミュニティとしても応援していきます。

  • #8

    久保ゆりか (土曜日, 12 1月 2013 22:28)

    鶴田郁夫様

    コメント有難うございます。
    「博多のお雑煮」を食べてきた方にとってはやはり忘れられない味なんですね。
    故郷を思い出す味、染み付いていらっしゃるのでしょう。
    お取り寄せも出来ると思いますので、是非またお召し上がりいただいて、思い出してくださいませ。
    私も博多のお雑煮大好きです。

  • #9

    司ママ (日曜日, 27 12月 2015 21:42)

    某大手野菜宅配に入ってて知りました。
    今日子供のお昼のパスタに、ブロッコリーの代わりに入れました。
    炒めていいものか(未だ調べてなかったので)ちょっと不安でしたが、
    おいしそうに仕上がりました。
    今、初めて調べてみて、色々知りました。
    伝統野菜なのに、今まで知らずにいたんだなと思いました。
    良い野菜を知って良かったと思います。